ブログ
blog- HOME
- ブログ
- 新着情報
-
革でキーホルダーや小物を作る際、個性的な革、厚みのあるハードな革を使う方にお譲りしたい端革です。
こんにちは。
現在、ボートのオール用の革の裁断をしています。
生地の触り心地が良く強くしっかりした部分を使いますが、革は生き物の形で四角とか
ではありませんので、どうしても端の方が残ってしまいます。
当社で厚い革をスライスしていく際こういう革を、厚み確認に使うのですが・・・、
ただ、漉きまくってそのまま処分するのはちょっと忍びないと私は思っておりました。
確かに面積は少なく使い勝手はよくないので商品価値はないのかも
しれません。が、革の加工所としては、加工後の副産物を無駄にしないのも
仕事の一つでしょう。
端革として、お値打ちに販売も始めていますが、ただ使い方を作り手さん
に丸投げしたくないので、小さく裁断してパーツとしての販売もしています。
とはいえ・・・、使い方を限定してしまう様なものになるのも使い勝手が悪くなる。
まあ、あまり深く考えず、遊んでいます。
表面がムラムラで残念な出来ですが、ファスナーのつまみやら、革のボタンなんか
をイメージして遊んでいます。
うーん、しかし色がない方が革の良さは出るなー。
ただ、手に触れるならヌメ革ならどうしても汚れる場合がある。
あと生地が個性的すぎるのも使いにくいか?人によってはいい場合もあるが。
でも、生地が悪い場合顔料がいいのか・・・。染料の方が革の風合いはいいけど。
そこの辺りは作る方、使う方の領域ですが、まさにそこの辺りのお気持ちを想像しつつ考えてます。
プレーン素材としての提供を考えていますが、こんなので皆さんが
遊んで頂けるようなものができたら紹介しますね。
では。
-
革小物を作る方・はじめてレザークラフトをされる方で、ヌメ革端切れをお探しの方に使って頂きたいです。
こんにちは、皆さん。
私は、シワ、焼け、キズ、色むらのある革が好きです。
皆さんどうですか?
そんな訳ないだろ!って方が多いかとは思います。
確かに赤ちゃんやきれいな女性の滑らかな肌は、神々しいと思います。
希少価値があり、だからこそ高価です。
が、無為な自然の中で生きた、生命の証がダイレクトに見える肌(革)って
それとは違う迫力があります。
それにそういう革って、とても身近に感じるのです。
写真だと、右の下の革、の上の方の、多分右後ろ脚位の焼けてる辺りなんかいいんです。
とか言うと、「いやいや市場価値ないから」というご意見を頂きます・・・。
当社に時々遊びに来ていただけるお客様は、こういう革で、キーホルダー、タグ、
プレート、ベルトホルダー、コインケース、・・・等々何でもお作りです。
何でも作る人って凄い!単純に私はワクワクしてしまいます。
あと、例えば記念のキーホルダーなんかは、同じ形だけど、少しづつ個性が出るんですね。
やっぱり革は使い方なんです。
また、こういう革ならこれから革で作る方も緊張せずに取り組めるのではないでしょうか。
では。
-
黄色い革。姫路レザー2.5tくらい。
当社では、今までほぼ決まった規格の顔料にて染革してきました。
イエローってあまり見ないかもしれませんが、保育園用のランドセルとして
多く使用されます。
そんな話を先日お客さんと話していたら「最近は黄色で男性から財布オーダーが結構ある」
とのお話でした。理由をお伺いすると、何でも風水的なものがあるらしく、黄色がイイらしいとのことでした。
確かに黄色はお金さんがお好きな色なのかもしれません。
しかし、写真みたくザ・黄色というよりは、レモンイエローくらいがいいとのことでした。
確かにそのあたりの色加減が使いやすそうですね。あとあまりツヤ、テカテカ感がない方が
いい、というリクエストをお聞きしました。こと男性は。
もうちょっと色々な方向性で、染革をしていこうかなと感じました・・・。
特に床革を有効活用して、遊びというか、練習用というか、気楽に楽しく色んな色に
チャレンジできるように色々塗ってみようかなー、とか。
顔料って絵の具感覚でやれるし、床革なら実験OKだし。
皆さんに紹介できるように色々遊んでみます。
ツヤなし、ですね。
-
革漉きの方向。
晴れた日は、染めたり漉いたりするのに良い日です。
色は入りやすく乾きが早い。
革に刃が入りやすい。
そういう日は仕事が進む日なので、ラッキーな一日になります。
でも雨なら雨で他のことに注力しやすいので、どっちがとはいいませんが、
やはりどちらもラッキーなのです。
それはさておき、
革をバンドナイフに入れる場合、生き物の後ろ部分から入れ
頭が最後になるように入れていきます。
後ろ部分の方が生地が広くしっかりしており、最初に比重がかかって
革が引っ張られても伸びにくいからです。
逆から入れると場合によっては、生地にシワが寄ってロールに巻き込まれ
生地を傷めてしまいます。
が、半裁まるごと漉きではなく、最近は腹から背に向かって30~50㎝幅に
カットしてお持ち頂く場合もあります。クラフトに取り組みやすいサイズです。
この場合・・・・、
革をお持ち頂いた時の漉き具合にもよりますが、
大体は、腹から背に向かって入れていくことが、多いです。
革は鞣しの後、伸ばして生地をならしていきます。
大体中心から四肢に向かって放射状に生地をならして(伸ばして)いきます。
すると・・・、
中心、すなわち背が若干薄く、腹が厚くなっています。
革にもよりますので、一概にはいえませんが、
厚くてしっかりな方を先にいれると刃がしっかりはいりやすく、滑りも少ないです。
どちらが頭で、どちらが尾か、大体動物の姿を想像すれば分かります。
革は生き物なので個体差があり、上記の法則が絶対ということはないです。
が、背割りしてある半裁や、四肢の沿革をカットしてあるクロップなどを
見つけたら、まず動物が生きていたときの姿や、鞣し伸ばしの工程を
想像して革を見ると良いです。
ここはハードな部分だとか、ここはソフトな部分だとか、
手で触りながら感触をつかんでいくと、使用用途のイメージがつきます。
多分大昔の、例えば縄文の方々なんかは、そうして革を
選んで、切ったり伸ばしたりしたのかな。
なんて、想像してしまいます。
写真はネイビーに染めて、漉いた革です。