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  • 革端切れを有効活用していく為に出来ること。

    こんちにちは。

     

    革屋さんはいつも生地を切り出したあとの端切れをどうしようか

    考えていると思います。

     

    布のように均一な生地であればいいのですが、革は自然の産物だから

    厚みも違えば、皮膚だった頃の名残りがちゃんと残っています。

     

    それがいいのですが、製品化する際、ワイルドな部位は残ってしまいます。

     

    でも、それがいいという方もいらっしゃいます。

     

    皮だった頃の日焼け、キズ、革は生地なのですが、

    同時に皮膚なんです。

     

    栃木レザーは特に皮らしい革です。

    匂いが好きという方もいます。

     

    端切れは小さいパーツやキーホルダー、タグとして活用しています。

    また当社に来て頂いた方に、お分けしていたります。

     

    欲しい方はお声お掛け下さい。

    選んで頂きます。

     

    それでは!

     

  • 愛知県で裁断加工をしたい方の為のプレス機。

    こんにちは。

     

    このところ、裁断加工のご依頼があります。

     

    大変有り難いことに、こちらのWEBサイトをご覧頂き、愛知県だけでなく、

    東海地方以外の遠方からもご依頼頂けるようになりました。

     

    小口のご依頼、多く頂いております。

     

    確かに十、百の単位でも手作業であれば大変です。

     

    あと、革以外でも異素材、プラスチック板、紙、あと不織布、合成皮革

    などのご依頼もあります。

     

    クリッカー(プレス機)をお持ちの業者様が、お近くでおみえでなく、

    当社までご依頼頂いたケースもあります。

     

    数十~数百でも、万単位でも、お役に立てましたら、お仕事させて頂いております。

    納期はその都度ご相談させて頂いてますが、

    スポットのご依頼の場合でも、お仕事頂いてから遅くても1~2週間で

    対応させて頂く方針でやっています。

     

    金型、お持ちならお借りして、裁断します。

    なければ作成業者のご案内も致します。

    金型作成は形や大きさ、ポンチ穴等あるなしで金額が変わります。

    例えば、携帯電話サイズくらいのものだと、数千円~1万円程度。

    ただ、小さい穴などを開ける場合は、穴一個数千円程度プラスになってきます。

    作成期間は型の作成個数にもよりますが、長くて大体、2Weekというところでしょうか。

     

    金型作成費用は、形状、大きさ、でかなり変わりますので、

    一概にいくらというのは、金型屋さんにデザインを見てもらわないと分かりませんが、

    業者さんによってはPCデータでなくても方眼台紙に書いた型紙等でも大体の見積はOKです。

     

    継続的にある程度、例えば100個以上等、作成するなら金型あってもいいかもしれません。

    作成が数個なら、費用がかかりすぎるので、おすすめしません。

     

    裁断費用は、基本、その素材を裁断する時間で換算していきますが、

    当社の場合、数十、数百の小ロットの場合だと、大体1パーツ5~10円程度です。

     

    大ロットで継続的に数万とういう単位であれば、数円というように安くなります。

    同じ種類を裁断していく方が、作業は速いので、その分価格は安くなります。

     

    当社では機器を導入していませんが、現在はレーザーカッターがあり、

    PCデータがあれば、自由に好きな形に裁断はできます(素材の種類、厚さ、

    機器の出力の大きさ、切り出すデザインの大きさによって出来たり、出来なかったりはします。)

     

    が、革の場合、切断面が黒く焼けます。

    レーザーは熱で加工するためです。

    それでも問題がない製品なら、十分それでいいと思います。

    革の風合いを残したい方は金型を選択されています。

     

    プラスチックや金属などは、切断面にバリが出にくいので良い場合もありますね。

    あとは量産可能な機器かどうか、というところです。

     

    レーザーは、昔からサンプル作成や一点作成で、多く使われていますし、

    現在では安価なものも簡単にインターネットで入手可能。

    私も、個人的に小型のものを所有しています。

    ちょっとした刻印が出来る小型のものですが。

     

    金型、プレス裁断は、今の時代、アナログ、人力のジャンルになってきているのかもしれませんね。

    ただ、簡単そうに見えて、実はまあまあ奥が深かったりするんです。

     

    その辺りはまたお伝えする機会がありましたら・・・。

     

    それでは。

     

     

  • 発色のいい色で革を染めるので姫路産レザーを仕入れます。

    みなさんこんにちは。

    私の仕事は出来るだけ良い革を仕入れて、作り手さんが部材を製品化しやすい形に

    して渡していくことです。

    またはお持ちの素材の加工のお手伝いをすることです。

     

    お手伝いさせて頂いているお客様で、たくさんお仕事頂いているのはランドセルメーカー様です。

    ランドセルの革に求められている要素として「発色」があります。

    その方がお子様の通学時の安全につながるということもありますが、

    やはりユーザーのお子様に人気の色というのが基本です。

     

    現在ランドセル商戦真っ只中ですが、カラーバリエーションは星の数です。

    最近は染料を使用した高級感のあるキャメル色のランドセルなどもあって

    お手入れしつつ大切に使いたいランドセルですね

    大切にモノを使うという心を育むのにはうってつけです。

    子供だから、汚れてもいい、壊れてもいい、ではなく、あえて大切に扱うものを

    使って頂くのはとても良いことです。

     

    ちなみに私は子供時代にランドセルを随分ワイルドに使った方です。

    投げたり座ったり盾にしたり。

    モノは大切に使った方が気持ちがいいはずです。今更ながらとても反省しています・・・。

     

    ごめんなさい話がそれました。

     

    当社のように革に手作業で顔料を乗せていく手法は少数派になりましたが、

    ランドセルの革の多くは、なんらかのはっきりした色素材でコーティングされています。

     

    本革ランドセルを見て頂くと分りますが、キレイになんらかの色素材が張り付けてあります。

    革をしっかり保護してくれるし、ほぼ完全に均一な色です。

    か、もしくは最近では、高価ですが見事な染料仕上げの革生地の製品もあります。

    多くは大手革生地メーカー提供で、カラーバリエーションも選びきれない程あります。

     

    そんな中、染料でまず下塗りしてから、顔料をスプレーガンでのせていくという手法を

    当社はやってます。かなり希少な存在です。

     

    まず、大切なのは色がしっかり出る革を確保していくことです。

    写真はそういう革を選んでいるところです。

     

    色を染めても地の色(革の色)がある程度残るので、白い肌の革だと、当然発色が良いです。

    染料に比べ顔料は比較的ダイレクトに色具合がそのまま出ますが、とはいえ地の色は

    出てきます。

    なので、入荷した革は検品しつつ選別します。シワや傷は顔料をのせてもある程度残るので

    なるべくないものを。

    しかし顔料なのである程度色がのれば気になりません。多少の生地の問題なら染革でクリアできる

    のが顔料の良いところです。

     

    染革後、革を気持ちよく使える色になるか、生地全体を見ながら仕分けします。

     

    革を染める際顔料をのせるのですが、革を保護し、堅牢製を高めつつも、革の質感が

    ある程度残ってくるのが、丘染めの面白いところです。

    出来ている部材と比較してその辺りもイメージします。

     

    これから、雨が多い季節になりますが、晴れた日は染革していく季節になります。

     

    また、そんな工程もみなさまにご紹介できればと思います。

     

    それでは。

  • 経年変化したヌメ革でレザークラフトをしたい方のために、革を育ててみようと思います。

    こんにちは。

    日焼けした革はB級品として扱われますが、以前お客様で

    当社の試し漉き用の革の入った箱から、いい具合に日焼けした革を

    探されていた方がいらっしゃいました。

     

    そういう革は大抵端切れとして残った革なのですが、

    ただ漉いて漉いて漉いて処分していくのもどうかと感じました。

     

    もし探されている方がいるなら、と感じ、お値打ち提供or革漉きにおいで頂いたお客様で、

    ご希望ならお渡しするようにしています。

     

    また、タンローは最初結構白いので製品化してもお客様に若干抵抗感が

    ある場合もあるようです。

    なら、最初ちょこっとだけエイジングした革から作って、早い段階で使用できる革も

    いいんじゃない?

     

    ヌメ革の鞄とかは、はじめ一か月くらい寝かせてから使うのがいいようですが、

    手にして早く使いたいのは分かります。

     

    端革、小さい革で実験してます。軽く保革クリームを使って数か月月置いたもの

    ただ磨いたもの、保管する場所、色々やっています。

    去年秋くらいから・・・。

     

    写真一枚目、3月入荷分。巻いたままだったもの。

    2枚目、保革を大体2か月に一回+軽く表面拭きして、放置後7~8か月。

    3枚目、同様の方法で3~4か月(下の革は3月入荷分)。

     

    革の成長は急かしちゃいけない、というのが分かってきました。

    乾燥だけは気を遣いますが、基本は放置です。

    見守るほかないみたいです。子育てと同じです。

    クリームの使い過ぎは革を柔らかくしてしまいコシがなくなるので、表面を

    やさしくなでる、キレイにするだけで十分です。

     

    栄養の与えすぎはヨワッチイ奴になるのでダメ。

     

    果たして商品としての価値が出るのかどうか分かりませんが、

    いい具合に使えそうになったらご紹介致します。