2019年5月

  • 姫路産レザー、あります。

    姫路産レザー。

    当社ではランドセルの部材などで使用しております。

    非常に滑らかな生地で、白っぽいナチュラル色のヌメ革です。

    染色する場合、発色良く染まります。

    そのまま使用する場合、柔らかい生地をお楽しみ頂けます。

    また、柔らかいクリーム色に生地が経年変化していきます。

     

    もう少し簡単に試せないか、というお声が多くありましたので、ご用意させて頂きました。

    A4カット、1.5tに当社で裁断、漉き加工したもの、Amazonさん

    https://www.amazon.co.jp/dp/B07RKYMJPX?ref=myi_title_dp

    こちらから、お試し頂けます。

    当社で検品、生地の良い部分のみA4カット裁断、漉き加工、なので、ご安心してご購入頂けます。

     

    前回、「ページありませんが・・・。」というお声頂きました。

    在庫終了次第、ページ終了していて申し訳ありませんでした。

    今後は在庫確保しつつ継続販売する予定です。

    革、部材等、出品しましたら、またお知らせ致します。

     

    今後ともよろしくお願い致します。

  • 発色のいい色で革を染めるので姫路産レザーを仕入れます。

    みなさんこんにちは。

    私の仕事は出来るだけ良い革を仕入れて、作り手さんが部材を製品化しやすい形に

    して渡していくことです。

    またはお持ちの素材の加工のお手伝いをすることです。

     

    お手伝いさせて頂いているお客様で、たくさんお仕事頂いているのはランドセルメーカー様です。

    ランドセルの革に求められている要素として「発色」があります。

    その方がお子様の通学時の安全につながるということもありますが、

    やはりユーザーのお子様に人気の色というのが基本です。

     

    現在ランドセル商戦真っ只中ですが、カラーバリエーションは星の数です。

    最近は染料を使用した高級感のあるキャメル色のランドセルなどもあって

    お手入れしつつ大切に使いたいランドセルですね

    大切にモノを使うという心を育むのにはうってつけです。

    子供だから、汚れてもいい、壊れてもいい、ではなく、あえて大切に扱うものを

    使って頂くのはとても良いことです。

     

    ちなみに私は子供時代にランドセルを随分ワイルドに使った方です。

    投げたり座ったり盾にしたり。

    モノは大切に使った方が気持ちがいいはずです。今更ながらとても反省しています・・・。

     

    ごめんなさい話がそれました。

     

    当社のように革に手作業で顔料を乗せていく手法は少数派になりましたが、

    ランドセルの革の多くは、なんらかのはっきりした色素材でコーティングされています。

     

    本革ランドセルを見て頂くと分りますが、キレイになんらかの色素材が張り付けてあります。

    革をしっかり保護してくれるし、ほぼ完全に均一な色です。

    か、もしくは最近では、高価ですが見事な染料仕上げの革生地の製品もあります。

    多くは大手革生地メーカー提供で、カラーバリエーションも選びきれない程あります。

     

    そんな中、染料でまず下塗りしてから、顔料をスプレーガンでのせていくという手法を

    当社はやってます。かなり希少な存在です。

     

    まず、大切なのは色がしっかり出る革を確保していくことです。

    写真はそういう革を選んでいるところです。

     

    色を染めても地の色(革の色)がある程度残るので、白い肌の革だと、当然発色が良いです。

    染料に比べ顔料は比較的ダイレクトに色具合がそのまま出ますが、とはいえ地の色は

    出てきます。

    なので、入荷した革は検品しつつ選別します。シワや傷は顔料をのせてもある程度残るので

    なるべくないものを。

    しかし顔料なのである程度色がのれば気になりません。多少の生地の問題なら染革でクリアできる

    のが顔料の良いところです。

     

    染革後、革を気持ちよく使える色になるか、生地全体を見ながら仕分けします。

     

    革を染める際顔料をのせるのですが、革を保護し、堅牢製を高めつつも、革の質感が

    ある程度残ってくるのが、丘染めの面白いところです。

    出来ている部材と比較してその辺りもイメージします。

     

    これから、雨が多い季節になりますが、晴れた日は染革していく季節になります。

     

    また、そんな工程もみなさまにご紹介できればと思います。

     

    それでは。