2019年9月

  • 分厚くて、強いヌメ革をお探しの方は革漉き屋の松本皮革有限会社までどうぞ。

    皆さんこんにちは。

     

    タイトルのまんまですが、当社が強い分野はこういったワイルド、へヴィーな革を

    加工している工場だというところです。

     

    じゃあ厚い革の場合、実際の革の原厚はどのくらいなの?といえば、5~8ミリ程度の革を扱っています。

    厚い革をお探しの方、厚いのはいいけど、そのまんまじゃ使えない、という方、ご相談頂ければ

    何かお手伝い致します。

     

    こういった革は、スポーツ用品、工具の部品、刃物関連の製品等、強度や耐久性が必要な製品に使用されます。

    繊維がギュッと詰まった固い革を特に選んで加工致します。

     

    革を巻くとき「ギュー」と革が鳴きます。そんな革が当社には多いのです。

     

    かなり重く、ワイルドな為、担ぐと牛の力みたいなものが伝わってきます。

    原皮(なめす前の生皮)は、大体10ミリは超える厚さだということをタンナーさんから聞きました。

     

    それを扱うことは、かなりの重労働だということが分かります。

    厚さだけでなく、鞣す前はまだ皮に色々なものが含まれているし、

    その後の鞣し工程でも、革が水分を含んでいるとかなり重いでしょう。

     

    それを考えると、こういった厚い革も軽く感じます。不思議です。

     

    牛の革は、鞄や靴、財布にももちろん使われますが、

    もっと色々な使われ方で、人間を守っていたりするもんです。

     

    なので、私の中の認識としては、

    革は、強く優しく包むもの。守ってくれるもの。

    気づいたら側にあるもの、です。

     

    そういう風に自分もなれたらいいなあ、と革を漉きながら思いました。

     

    では!

  • 革の選び方について。

    皆さんこんにちは。

     

    革を選ぶ際に留意することで一番重要なことは?

    色々な条件、必要な知識は確かにあるでしょう。でも・・・、

     

    言い方によって、時代に逆行する見解になりますが・・・、

    それは、

     

    実物を見ること。

    もっと言えば、実物に触ること。

     

    に、なるのだと思います。革の場合、結局。

    そして、それさえクリアして自分で決めて選んだなら間違いない革です。

    あなた様にとって。

     

    革の選び方は、書籍やネット情報でたくさんあります。

    製作するもの、革の鞣し方、部位、

    染料、顔料。

    厚み。固さ。

     

    その辺りを念頭に置くのは大切です。

    知識は大切です。

     

    だた、どんなことにも言えることかもしれませんが、

     

    見て、決めて、試して、よかった違ったで軌道修正して、人に聞いたりして、・・・繰り返し。

     

    そうやって巡り合った革ならきっと愛着のあるモノが作れるのかもしれません。

     

     

    ただ、自分が思うのは、今の時代、そういうことを言うのは

    販売者の怠慢なんじゃないか?ってこと。

    もうネットで買えないものなんて、なくなりつつあるし。

     

    そいういう時代に、自分はどうするのか。

     

    やはり、お客さんにご足労頂かなくてもリアルに革を

    感じて頂く方法、環境を整えるしかないだろう・・・。

     

    もちろん、リアルの良さをしっかり残して。ではありますが。

     

    革を体感するのは楽しいことです。本当は、それが一番大切にしたいことなんです。

  • 愛知岐阜三重でヌメ革を直接見て買いたい方は当社へお越しください。

    皆さんこんにちは。

    ヌメ革を直接見たいという方からのお問い合わせが、

    有り難いことに増えつつあります。

    基本的に、皮革製品製造業者様向けにヌメ革を加工してお届けするのが

    当社のメイン業務ですが、大きいメーカーさんのまとまった依頼から、

    個人事業主様からの依頼へ業務がシフトしつつあります。

     

    それに伴ってクラフトを個人でされる方も遊びに来て頂けています。

    ありがとうございます!

     

    そこで、

    ヌメ革ご購入に際しての話です。

     

    当社にあるヌメ革は、基本は牛の革です。

     

    どんな大きさで買えますか?

    とのお問い合わせありますが、ご希望の大きさで販売致します。

     

    革は見られますか?

    とのお問い合わせですが、在庫の物は直接ご覧頂けます。触って頂けます。

     

    その上で、気に入った個体の革をお好きな面積にてご購入頂けます。

     

    注意点としまして、

    ①A4等小さ目で、良い生地の部分のカットは割高になります。

    =革はシワやキズ等があります。生地の良い部分を小さくカットすると、

    その周りは大きい生地が取れなくなる為、ロスになる可能性が高くなります。

    当社はA4カット(6デシ)や大体20デシ位までは、革の種類にもよりますが、

    85~110円程度が1デシ(10×10㎝四方)の店頭販売の際の単価となります。

    おそらくですが、・・・店頭購入ですと、市場価格よりは結構安いです。

    (ネット販売では革屋さんや革にもよりますが、大体A4で900円~1100円程度かと)

     

    ②半裁(牛の半身)の大きさは大体250デシ程度が平均です。デシ単価は安くなります。

    =大きい革一枚ご購入の方は、あまり多くないのですが、その場合、デシ単価は少し

    お値打ちになります。1デシ、70~95円程度です。

    そのままお使い頂ければ、お値打ちになります。ただ、実際良い生地の部分は

    革によっても違いますが、革屋さんでは7~8割程度だと言われています。

    ですが、その周りの革も小物やキーホルダー等でお使いの方や、

    革生地の個性を生かして色々な使用ができると思います。

     

    ③半裁から30センチ幅程度の短冊カットにも対応します。

    =半裁はさすがに多い。でも大きい生地が欲しいという方は、見て触って頂き、この辺りを切って欲しい

    ということでありましたら、カットして販売します。その場合、部位により価格は変化します。

    革の頭部分や生地にシワなどが多い部分はお値打ちになります。

    お尻~背中にかけてが、生地が綺麗で、ハリ、コシ、適度なしなやかさがあります。

    一度ご覧頂いてからご納得の上でのご購入がおすすめです。

     

    ④当社でご購入革のベタ漉きに関しては、加工費は無料です。

    ご希望厚に加工してその場でお渡し可能です。但し当社バンドマシンの場合、

    機器のスペック上、0.8ミリ厚~をおすすめしています。重機の為、あまり薄くなると生地を

    傷めたり、漉き落ちのリスクがあります。

     

    ⑤厚い革がいい、という方は栃木レザーであれば原厚6~8ミリの革もあります。

    もちろんお好きな厚さにベタ漉き可能です。

    姫路産のヌメ革は厚さ3.5ミリ、2.5ミリがあります。

    厚い革の単価は高くなります。同様にご希望厚にベタ漉き可能。漉き代無料です。

     

    ⑥ベタ漉きで出た床革は、ご希望でしたらお渡しします。ご購入費に含まれるものなので、

    もちろんこちらの革にプラスの代金は発生しません。

     

    大体、上記がお伝えできることですが、メールやお電話でも、

    ご不明点ありましたら、お問い合わせ下さい。

     

    皆さまにとって良い革がご提供できましたら幸いです。

     

    それでは!

  • 黒い革と赤い革。

    みなさんこんにちは。

     

    ランドセルのカラーバリエーションは星の数になりましたが、

    私が子供の頃は、赤、黒、紺くらいしか色はありませんでした。

     

    今はたくさんから選べて楽しいですが、

    選ぶのはまた大変なのかなー、と個人的には感じています。

     

    今の時代みんな忙しい人が多いし、選択肢が多いって、

    決めていくのに時間がかかってそれはそれで大変かもしれません。

     

    写真は、ランドセル用の革です。

     

    こうやって見ると、なんだかレトロな色にも感じますが、

    当社のような丘染めの革も逆に新鮮かもしれません。

     

    丘染めの場合、床面の素朴さが残ります。

    そこが革らしいところ。

    ただ、経年変化はないです。が、雨には強いです。

     

    が、雨が多いと乾きが遅いので、染革はタイミングが難しい。

    季節の変わり目は、悩ましいところです・・・。

     

    それでは!