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クロムレザー
先日、端末用機器専用ケース作成の相談を頂き、使用出来そうな革を
色々見つくろっていました。
通常、クロム革の黒ボックススムースとかソフトとか、黒、が基本です。
が、よく考えてみると別に黒じゃなくてもいいじゃない?
まあ、業務用の場合、派手である必要はないし、コストはかからない方が良いでしょう。
規格も揃っていることが前提なら、黒、という色は間違いないでしょう。
ただ、昨今のランドセルが20~30のカラーバリエーションを用意するのを
目の当りにすると、例え専用機器ケースを同じように作成するにしても、
黒だけでは。
とはいえ、業務用のものをいきなりコストかけて発色いいものにするのは必要性がない。
なら、同じ価格のクロムなら茶色はどうよ?とか思った。まあまあ味わいもあるし。
私の認識では、革は包むもの、という考え方です。
いつもそこにあり、優しく守ってくれる存在。
もう一枚の皮膚みたいな。
動物の命を頂いて、体や道具を保護する素材なんだけど
食べ物に近い認識というか。
茶色ってキズやシワが目立つけど、日々使用する場合、意外に愛着湧くかも?
黒の機器ケースが消耗品という認識にならないように願います。
道具や体を守ってくれる革に感謝!
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ヌメ革のお取り置き。
革をご購入頂いたお客様で、
置き場所にお困りのお客様は当社でお預かりさせて頂いております。
一枚買いであれば、お安くご提供できますので、
ご購入を決めて頂く場合があります。
が、一枚となると大きい為、置き場所に問題があります。
その場合、必要分をカットする→ご希望厚に漉く→お渡し、もしています。
基本加工費は頂きません。
必要時にご連絡頂いて革を用意させて頂きます。
と、いう感じなのですが、まだしっかりした仕組みになっていないので、
今後より簡単に、ご注文~ご依頼~お渡し(発送)~ご確認が、決められた期間
でご依頼頂けるようにします。
また、どの大きさで、どの部分切る、とか
残りは革のどこが、どれくらい、などのやり取りがスムーズになればいいと感じています。
ホント、いつもお客様には気を遣って頂いて、申し訳ありません。
すぐ理解できない私のやり取りに付き合って頂き、お時間使わせてしまいゴメンナサイ!
ですが、私としては、誰でも気楽にご利用頂け、ヌメ革を探しやすい、を目指します。
写真は革をお預かりさせて頂いているお客様のヌメ革です。
必要時ご連絡頂けるのですが、いつも取りに来て頂き、本当に申し訳ありません・・・。
入荷している革も今後は写真でアップします。
一枚一枚表情は異なるので、実際見て触るのが一番ですが、
来て頂くのはやはり大変なので。
それでは。
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栃木レザーの床革と端切れ。
みなさんこんにちは。4月ですね!
4月はスタートの季節です。
来年度のランドセル生産の。
もちろん最近のランドセルはほぼ受注生産なんで、
お客さんの注文はこれから夏くらいまでで、
ご注文があった小学生のランドセルの制作は、
夏以降から急ピッチで始まるのですが・・・。
当社の場合、幼稚園ランドセルの来年分の部材制作が
始まります。大体の数量と規格は幼稚園、保育園の場合分かっていますので、メーカーさんから
既に部材のリクエストが入っております。
長年しっかりした製品をお作りの業者さんばかりです。
また小学生のランドセルの部材も、スタンダードで大体の出数が見込める
アイテムに関しては部材の加工は始まります。
上の写真は、栃木レザーの床革→四画に型抜き→顔料染色
した革です。色しっかりな感じですが、帆布等と組み合わせつつ使います。
革は銀面がないとダイレクトに水分が入ります。キズにももちろん弱い。
が、銀面があると重い、のは仕方ないですね。風合いもいいし。
でも・・・、小さい子が背負うには、少し大変。
だから床革(軽いので)を利用します。軽くて強い天然素材の最たるものです。
場所はカブセ(というランドセルのフタ)の部分に使います。丘染めで生地を保護してます。
ここはあまり荷物などの加重の影響がなく破れにくいです。
あと床革といえども繊維のしっかりした栃木レザーなので、
床革でもかなりの強さです。3年位の使用ならまず問題ないでしょう。それ以上でも。
原厚6mmで、上3~4mmは他の製品に、
で、床革が2~3mm。これを使う概念は通常あまりないのかもしれませんが、
この世界に来た自分としては革の半分位を処分するのは
あまりにもったいなく思います。
いろんなものに使った後の端切れもあります。
結構大きいのもあります。スチール定規は30センチです。写真は革5枚で3センチ超位、一枚6mm位です。
コパ面は磨いてませんが、お作りの方がしっかり磨けば、さらに
しっかりしたコパになるでしょう。繊維の密が細かいです。で、重いです。
プレートみたいなものやコースターとかに向いているようです。
あと少なくなってはいるのですが、工業用部材としても使用されます。
工業用じゃくても、革のハードさを求める方は、こういう革好きみたいですね。
こういったものも、キーホルダーなどに使いたいという方などにお分けしています。
いい革は捨てるところがないなあ。
というか素直に、なんか使えるよな、とか思います。
こうじゃなきゃ、というのが業界歴が浅く何も知らない私にはないだけですけどね。
それでは。
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研磨に革。
こんにちは。美味しそうなパンケーキがたくさんですね!
なんてすいません、のっけから。
これ、もちろん革ですよ。
革の使用用途は色々あります。
バフ(研磨用の素材)にも革は使用されています。写真はそれです。
写真みたいな丸い素材(革以外には、布とかもありますよ)を高速回転する
機器に装着して、磨きたい素材に押し当てて使用します。
すいません。正直、私研磨には詳しくないので、革が素材を研磨する際に
どんな風に良い利点があるのかまだ詳しい知識がありません。
ごめんなさい。勉強しておきます。
ただ、上のような革を一定の厚さに加工したり、裁断したりという
ご依頼をお客様から受けます。5mm以上の厚みある革って少ないし、
加工は正直手では難しいです。
本日は、あの金属ピカピカ研磨で有名な新潟県燕市の方からご連絡を
頂きました。
WEBサイトを立ち上げてよかった、と感じる瞬間です。
遠方の方からお声が掛かるなんて、本当に有り難いことです!
まだまだ知らないことが多い自分ですが、革が世の中の色々な人から
色々な形で必要とされているのを知るにつけ、革の奥深さを再認識します。
皆様のリクエストに挑戦させて頂くことで、私もたくさん勉強になります。
床面、コパ面の独特のザラつき、革のしなやかさと張りやコシ。
厚くてハードな革は、切断面のバリを除去するのに適しているのだと思います。
逆に、当社では扱ってはいませんが、セーム革などはもっと繊細な素材の
汚れを除去するのに使われていますよね。
時々、バリ取りに利用できる床革をお客様に提供したりもします。
床革が必要な時はもちろんですが、
6mmなど厚い革の革漉きならおまかせ下さいね。
もちろん裁断も。
ただ・・・、いきなり量産のための金型作成をお客様に提案するのは心苦しいので、
サンプル加工できる環境をさっさと整えます・・・。
今日はそんな課題がより明確になりました。
お問い合わせ頂いたお客様に感謝です。
ありがとうございます!!