• マジックテープの裁断について

    当社ではマジックテープの裁断も行っています。色々なものを固定するのに便利な材料なので、裁断する機会も多いのですが、注意することも結構あります。

    マジックテープをクリッカー裁断する際には、以下の点に注意する必要があります。

    • 刃物の選定
      マジックテープはフックとループの構造があり、繊維が絡みやすいので、鋭利な刃物を使用する必要があります。鈍った刃物だと裁断が不均一になり、フックやループを潰す可能性があります。
    • 裁断圧の調整
      適切な裁断圧を設定することが重要です。過度な圧力をかけると、テープ自体が潰れて変形したり、裁断面が粗くなります。
    • 素材の固定
      マジックテープは滑りやすく、裁断中に動くことがあります。裁断前にしっかりと固定することで、裁断位置のズレを防ぎ、正確なカットを実現します。刃をマジックテープの繊維に入れ込むように置きます。
    • 切りくずの管理
      裁断後に発生する細かな繊維やくずをこまめに取り除くことで、次の裁断に影響を与えないようにします。放置すると次のパーツの断面がボロボロになるので、マメに裁断板を磨きます。 ちなみにマジックテープは木クズが付きやすいので、硬くて黒いプラスチックの裁断板を使用しています。
    @kawanarama2mo10革、合皮、人工皮革、以外の各種素材、プラスチック、マジックテープ、厚紙などの内材、布、なども型抜き裁断しています。♬ Everything – 7SEEDS & GREEN ASSASSIN DOLLAR

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    革、合皮、人工皮革、以外の各種素材、プラスチック、マジックテープ、厚紙などの内材、布、なども型抜き裁断しています。

    ♬ Everything – 7SEEDS & GREEN ASSASSIN DOLLAR

  • レザーや布生地で型抜き裁断を選ぶとよいケースとは

    一度に多くの生地を裁断しようとすると、ズレてしまうことは多いですよね。

    レザーや布などの生地をまとめてカットする際に役立つのが型抜き裁断です。特に、複雑な形状や大量生産が必要な小パーツの裁断では効率化に役立つでしょう。

    本記事では、型抜き裁断の仕組みやレザーと布の裁断方法の違いを解説し、中小事業者や個人事業主にとってのメリットを解説いたします。

    型抜き裁断とは?

    抜き型裁断は、特定の形状の金型を使用し、素材を精密かつ効率的に切り抜く加工技術です。同じ形のものを大量にカットする際に、レザーや布、紙、ゴム、プラスチックなど幅広い素材で用いられています。

    以下の手順で生地をカットするのが、型抜き裁断の一般的な方法です。

    1. 金型の製作
    2. レザー・布生地の裁断
    3. 精度の調整

    次に、これらの工程を詳しく解説いたします。

    1.金型の製作

    抜き型裁断の第一歩は、製品の形状に合わせた金型を製作することです。金型は素材や製品に応じて鋼材や特殊な合金で作られ、耐久性を確保しつつ、繰り返し使用できる構造に仕上げられます。これにより、同じ形状のパーツを安定した精度で大量に生産できる準備が整います。

    2.裁断工程

    金型が完成したら、裁断工程に移ります。

    裁断機(クリッカーやプレス機)に金型をセットし、素材を金型の下に配置して圧力をかけることで、型通りに素材をカットします。裁断機の強力な圧力を利用してカットするため、数多くの枚数の生地をまとめてカットできるのです。

    また、このような裁断方法は、厚みや硬さのある生地でも早く正確にカットできる利点もあります。

    3.精度の調整

    裁断の精度は、金型の刃の鋭さや裁断機の圧力設定、素材の固定方法によって決まります。特に小さなパーツや複雑な形状のパーツを裁断する際には、金型と素材の位置をしっかり固定し、ズレや歪みが生じないように調整が重要です。

    布・レザーの裁断方法の違い

    型抜き裁断は、生地の特性に合わせた調整が必要です。ただ、生地に型を載せれば裁断できるわけではありません。

    次に、布とレザーの裁断方法の違いを解説いたします。

    レザーの裁断に求められる技術

    レザーは1枚1枚厚みや硬さが異なるため、金型の刃の鋭さと機械の圧力の調整が重要です。

    生地に合わせた調整と裁断機の強い圧力で、レザー特有の風合いを損なわず、美しい仕上がりを保つことができます。

    布の裁断に求められる技術

    薄手の生地もある布の裁断では、裁断面のほつれを防ぐプレス力のコントロールが重要です。

    布は形状やパターンの安定性も求められるため、固定具を使ってズレを防ぎ、安定した裁断を行うよう心がけています。

     

    型抜き裁断では、機械の圧力以外にもさまざまな調整が必要です。

    ↓詳しくは、以下の記事でも解説しておりますので、ぜひお読みください。

    クリッカー型抜き裁断で、抜き台(裁断板)のコンディションを保つ大切さについて。

     

    レザーや布を型抜きで裁断する利点

    レザーや布においても、型抜き裁断の強みは正確さとスピードです。具体的には以下のメリットが考えられます。

    一度に大量の生地をズレずに裁断

    型抜き裁断は、一度に複数枚の生地を同じ形状で裁断できるため、量産が可能です。

    金型に沿って正確に裁断できるため、ズレが生じにくく、均一な品質が確保されます。これは特に、大量生産が求められるアパレルや内装部品などで大きなメリットになるでしょう。

    アパレルから工業用部品までの対応力

    型抜き裁断の利点は、アパレル業界での活用だけでなく、工業用部品の加工にもあります。ゴムパッキンや防音材、フィルター部品など、さまざまな素材を裁断できるため、多様な業界に対応できます。

    柔軟な対応力を持つ型抜き裁断は、幅広い製品の製造において信頼されている技術です。

    レザー・布の型抜き裁断のオーダー方法

    レザー・布生地の型抜き裁断を依頼する際は、以下の2点を確認しましょう。

    1. 見積もりの依頼とサンプル作成
    2. 素材と金型のチェック

    型抜き裁断のオーダーで抑えておきたいポイントを解説いたします。

    1.見積もりの依頼とサンプル作成

    型抜き裁断を依頼する際は、まず見積もりを出してもらい、金型の作成費用や裁断費用などを確認します。

    次に、オーダーが決まればサンプルを作成するのがおススメです。サンプルで仕上がりを確認することで、製品のイメージを共有できるため失敗がありません。

    2.素材と金型のチェック

    発注時には、裁断する素材の厚さや硬さ、最終用途を担当者に伝えるとともに、金型の形状や加工の詳細も確認しましょう。これにより、製品の用途に合わせた裁断方法が選定され、最終製品の品質向上が図れます。

    まとめ

    型抜き裁断は、レザーや布といった素材の小パーツを効率的に作成するための非常に有効な技術です。

    レザーや布の小パーツを安定した品質で大量生産する際には、型抜き裁断が効率化や品質向上に役立つでしょう。

    布やレザーの裁断でお困りの際には、いつでもご相談ください。

    また、型抜き裁断については下記の動画からもご覧いただけます。

  • 火造りの金型について

    硬くて厚口のヌメ革を裁断する際に、火造りの金型を使用することは非常に重要です。

    • 火造り金型について
      火造り金型とは、熱を加えながら手作業で鍛えられた金属の金型で、非常に高い強度と耐久性を持ちます。特に硬い素材の裁断において、その強度が活かされます。スウェーデン鋼の型より厚みがあり刃の高さは高くなります。
    • 強靭な刃先
      火造りの金型は、鋼材を繰り返し叩いて鍛えるため、刃先が非常に強靭です。このため、硬くて厚みのあるヌメ革を裁断する際にも、切れ味を保ち続け、安定した品質での裁断が可能です。金型が変形することはありません。
    • 長寿命でコスト効率が良い
      硬い素材を繰り返し裁断しても、火造り金型は通常の金型に比べて摩耗が少なく、メンテナンスや交換の頻度が低いため、長期間使用することができ、作成ロットがが多いものであれば結果的にコスト効率が向上します。
    • 高精度の裁断が可能
      火造り金型は非常に精度が高く、裁断時のズレや歪みが生じにくいため、厚口のヌメ革のような難しい素材でも正確にカットでき、製品の仕上がりが均一になります。

    これらの点から、硬くて厚口のヌメ革の裁断には、火造り金型が非常に適していることがわかります。

    https://www.youtube.com/shorts/6hpsSXZVgjo

  • 端革の有効活用について

    皮革パーツの裁断で余った革を有効活用することは、コスト削減と持続可能な製造プロセスを実現するために非常に重要です。

    • 材料の無駄削減
    • 環境への配慮
    • コストパフォーマンスの向上

    材料を余すところなく使い切ることは、コストと廃棄物、双方の削減につながります。

    材料の無駄削減

    当社では、余った革はコインケースやキーホルダーなどの製品に変え、無駄なく使い切るよう工夫しています。裁断時に生じる廃棄部分を最小限に抑え、革の使用を効率化できるので、原材料費の節約という点でも有効です。

    環境への配慮

    革を無駄なく使い切ることは、ゴミと環境負荷を減らす効果もあるでしょう。松本皮革は端革の有効活用を通じて、持続可能な社会と製造プロセスの実現を目指しています。

    コストパフォーマンスの向上

    端革の有効活用は、材料のコストパフォーマンスと利益率の向上にもつながります。

    当社では、硬くて生地の良い部位だけ使って残りは捨てしまうようなことはありません。余った革も型入れを工夫しながら小さなパーツを切り出し、無駄なく使い切っています。

    https://www.youtube.com/shorts/JwoQAnOaNi0