• お客様から製作お写真頂きました。

    みなさんこんにちは。

     

    先日当社にて革漉きご依頼頂き、また姫路産のヌメ革をご購入頂いたお客様から

    完成した作品のお写真頂きました。

     

    とても美しい出来上がりに感銘を受けています。

    革の温かみを強く感じる色合いです。

    使い込んで経年変化していくのが楽しみですね!

     

    あとジッパーの編んである持ち手革が、いいアクセントになっています。

     

    今まで色々な方がお作りになった作品を見せて頂きました。

    皆さんそれぞれ本当に個性的なアイデアをお持ちです。

    私もいつも勉強になります。

    また、楽しんでやれば新しいチャレンジは自然と出来る、ということを教わります。

     

    あと、革をいかに生かして作るか。

    皆さんがそういうことをよくお考えになっているのが分かります。

    本当に有り難いことです!

     

    今までこちらに皆さんの作品紹介させて頂いていませんでした。

    が、今後は、大丈夫、という方はご紹介していこうかと思いました。

     

    色々な人に作品を見てもらえると本当に楽しいものですね!

     

    お写真ご提供頂きましたお客様、本当にありがとうございました。

    皆さんのこだわりの製作のお手伝いが、今後も少しでも出来たら幸いです。

     

    それでは!

     

  • ランドセル用の革を染革しました。

    みなさんこんにちは。

     

    このところは、天気のいい日が続いていますので、革を染めています。

     

    当社にランドセル生地、部材をご依頼して頂ける職人さんのお仕事は、

    秋以降、本格化していきます。

    来春ランドセルの生産に向けての材料提供、加工のお手伝いが忙しい時期になります。

     

    最近感じるのは、気候の変化。

     

    秋晴れの時期に染革は最適ですが、

    その時期が少し遅れているのでは、と思います。

     

    明日から11月。

    私が子供の頃、革を染めたり、洗ったり、伸ばしたたり、干したり、

    そういう時期は、もっとちょっと早かったような・・・。

     

    現在は小ロットで小回り良く加工生産しているので、

    そんなに困りませんが、

    もっと規模が大きいと、天候は納期に大きく影響します・・・。

     

    とにかく、しっかり革が乾くように太陽の力をお借りします!

    そして、2枚目写真のような白く美しい革を納めて頂いたタンナーさんに感謝します!

     

    この革は、雨にも強い丈夫なランドセルになります。

     

    そんなことを想像しつつ、革を干しました。

    それでは。

     

  • 革の匂い

    みなさんこんにちは。

     

    レザークラフトをされる方から、「少しエイジングした生地はないか」

    というお問い合わせが時々あります。

     

    正直、意図的に革を日焼けさせることはないのですが、

    カットレザーはご希望の大きさでエイジング(と言っても日陰の風通しのいい場所に放置するだけ)

    させたりすることは、少し前からしています。

     

    ただ、その方が、「革は匂いが・・・」

    ということをおっしゃっていましたので、

    消臭をできないか考えていました。

     

    実は、革は経年変化すると、鞣しや染革の際の匂いは減っていきます。

    革自体が緩くなる(繊維がほぐれる)からだと思います。

     

    その他、革製品をクリーニングされる方は酢をお使いになるなど、聞いたことがあります。

     

    私は、ちょっと試しに重層を適当な量、ビニール袋に入れて

    カットした革の近くに置いておきました。

     

    元々国産のプレーンなヌメ革なので、気になる匂いはしないと私は感じていました。

    ただ、日々革に接していると、その辺りは鈍感になります。

    なので、革をそんなにいつも触らない方からすると

    感じ方は違うのだと思います。

     

    当たり前かもしれませんが、数週間革と重層を日陰に置いておいただけ

    で匂いは減りました。

    切り出したヌメと匂いを嗅いで比べてみただけ、

    私の鼻の感覚だけ、なので、どこまで気になる匂いが消えているか分かりませんが、

    革の匂いが気になる方は、お試しになるといいかもしれません。

     

    革に何か加えるたり、拭いたり、塗ったりする訳じゃないので、

    革に負担がかからず良いと思います。

     

    少し時間はかかる方法かもしれませんが、

    日々使用する革製品は、ちゃんと使ってあげながら(風を適当に当ててあげながら)、

    保管は重層を少し近くに置いてみる。

     

    気持ちよく革を使うために、やってみるのもいいかもいれません。

     

    それでは。

  • 革は背中の裁断と腹の裁断で感触が違う。

    みなさんこんにちは。

     

    キレイな色ですね。

    アッシュという色の革です。

    ランドセル、女の子のカラーバリエーションで用意されている革です。

    こういうランドセル背負っているコ、見かけますよね。

    今日が晴れているから、という訳ではないですが、今日はこんな色の革と仕事をしています。

     

    裁断は、常に革の背中部分からスタートします。

    背割り半裁の場合はもちろんですが、

    腹割りの革も、作るパーツが小さいなら一旦背中で粗断ちします。

    ので、背中に直線ラインが入ります。

    だから、背側から裁断していけば、生地をできるだけ無駄なく使用できます。

     

    お腹側は、足がありますから、曲線がどうしても入ってきます。

    背側は、首が入りますが、お腹割りの場合、縁の方はカットされています。

     

    ヨーロッパレザーはコレです。

    革生地の良い部分のみ使用していると言えます。

     

    小さい(幼い、若い)牛の革を多く使っていますので、背中の、良い生地になる部分は切らず、

    腹で割って、足、首のような、皮が立体形状になっている部分は、

    使用しにくいのでカットされています。

     

    北米産の半裁の革は、年齢がいった大きい牛です。

    背中で左右に切らないと大きすぎます。

    生地はそこまで美しいとは言えないかもしれません。

    しかし、年齢の感じられる野性味が魅力です。

     

    それぞれ、皮の頃、をイメージすると分かりやすいです。

     

    生地を動かしつつクリッカーでプレス作業をしていくと、

    徐々に金型が、革、抜き台に深く入っていくようになるのが分かります。

    深く入るというか・・・、

     

    バスッ、バスッ、→ザスッ、ザスッ、→ズスッ、ズスッ、

     

    申し訳ありません。

    金型が革に入る時の音の聞こえ方を表現してみました。ちょっと分かりにくいですね・・・。

     

    革は背中が硬く、腹の方に向かって徐々に柔らかくなっていくので、

    こんな感じの音になります。

    だから、部位の移動につれて、クリッカーの設定を変える、型をヘッドのどの位置に

    当てていくか、を変えていきます。作業が早くなるよう臨機応変行います。

     

    革で何かお作りの方は、裁断する場合の刃物のキレ具合でご存じかもしれませんね。

    カットレザーだと分かりにくいのですが、

    革を切る時、曲げる時、硬さが体感として分かると、大きい生地を買う場合、

    「ここの部位はこういうパーツで使って・・・、」

    とお考えになると思います。

    革を手で触ると、硬さ、張り、コシ、が感触で直に理解できます。

     

    知識として、背中→硬い、お腹→柔らかい、ってのは大体ありますが、

    体感として自分が感じると、加工する際「こうした方がいい、ここはこうしよう。」

    という行動に直結します。

     

    そこに、もはや知識はないのかもしれません。

    単純に、素直に、そう感触が教えてくれるからです。

     

    仕事していると日々それを体感します。

     

    また、これは特にランドセル用の顔料コーティングの革に言えるのですが、

    色によっても生地の硬さは違ってきます。

    革の鞣し方は、表の生地の色に、相性がいい色になる鞣し方、になっているようです。

    基本はタンニンとクロムの配合ですが、微妙に変化をつけているのか、

    床面の色がそれぞれ違います。

     

    ベジタン鞣しは硬い。

    合成タンニン鞣し、混ビ鞣しは適度なハリ、コシ。

    クロム鞣しは柔らかい。

     

    また、顔料の配合や表面加工の方法で、生地の硬さは違います。

     

    発色がはっきりしている場合、染料、顔料が革に多く含まれる可能性があり、硬め。

    ただ、革の地の色が比較的白い場合、そんなに硬くない。

     

    表面加工に関しては、

    スムースな革は、程良いしなやかさ。

    シボの革は、柔らかい。

    型押しの革は、硬い。

    そんな感じです。使われている方は既に体感されているでしょう。

     

    そして、大切なのは革の厚み。

    本当に微妙なんですが、色で生地の厚みが若干違っていたりします。

    0.05ミリくらい厚くなっただけで、プレスした時革が切れなくなる場合があります。

     

    革の硬さ、密度は、本当に多様な要素で成り立っています。

    あと革の油分、乾き具合、天候、湿度なども考えると・・・。

     

    AIでそれらをデータ化、コントロールできる時代ではあります。

     

    が、深く考えることはないのですが、自分に素直になれば、

    革のそんな要素を感覚で体感できまます。

    大して経験も理解もない自分なのに・・・。

    人間の、生き物の、ナチュラルセンサーの優秀さを時に感じる時です。

     

    理屈に変換すると、分からなくなる時がある。

    でも、誰にでも分かる、出来ることには凄く価値があるでしょう・・・。

    経験という時間が手に入るから。

     

    まあ!あんまりこだわらず、適当なユラギを楽しむ。

    個人が、あえてブレのある革を遊ぶ。

    そっちの方が、その人にしかない時間になるのだから、いいのかもしれませんね。

     

    アッシュは、もっちりした感触の表面です。

    革自体は結構柔らかいので、厚めコーティングを行い張りをプラスしている印象です。

    生地が表面方向に引っ張られます。

    生地が真っ直ぐになるよう平らに保管します。

    が、あんまりやると表面が伸びてしまいます・・・。

     

    大切なのはバランスをとること。

    触ると分かるので、それに従います。

     

    革に関しては、百聞は一触に如かず、でしょうか・・・。

     

    それでは!