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ヌメ革が姫路のタンナーさんから届きました。

当社では、主に国内のタンナーさんからヌメ革を仕入れて加工をしています。

 

愛知、岐阜、三重の皮革製品製造業者様に加工した革をお届けしていますが、
こちらのWebサイトをオープンしてから、クラフトをされる方からも徐々にご連絡頂けるように
なりました。本当にありがたいことです。

当社では、牛ヌメ革を主に扱っています。入荷した革を見ると、いつもその美しさに
驚きます。素材を大切に扱って、生まれ変わらせるタンナーさんの技術に感謝するばかりです。
「牛革でも何が違うの?」というご質問も時おり頂きますので、少しその話を。

よく知られている分類としては、下記があります。

 

①カーフ・・・子牛(生後六か月くらい)の革。柔らかくキメが細かい。
②キップ・・・生後六か月~2年の牛革。カーフよりはキメは粗い。
③カウハイド・・・生後2年以上の雌牛の革。
④ステア・・・生後2年以上の牡牛の革。上3点よりキメは粗いが、厚みがしっかりしており、
製品として多く使用されています。当社ではこちらを主に扱っています。
⑤ブル・・・生後3年以上の牡牛の革。非常に厚く丈夫です。

と、いうように生後どのくらいの時間が経過しているかで、大体分類されています。
どの生物も同じだと思いますが、赤ちゃんや子供の肌はとてもデリケートですよね?
当然希少価値も高く、高級革製品に使用されます。

そして、人間でも男子より女子の方々の方がお肌はスベスベですよね?
最近の男子は肌のケアもしっかりするそうなので、一概に言えないかもしれませんが・・・。

さらに、しっかり動き回る体張った仕事をしている男性の方の手の皮って厚いですよね?
怪我や虫刺されによるキズやシワがあったりしますが、その方にしかない味わいがあります。

当然といえば当然の分類ですが、牛革は革の中でも流通量が多いので、しっかり
年齢で等級分けされています。

ただ、年齢だけでなく、個体差でヌメ革はまったく違った表情を見せます。

 

そこが革の面白いところ。
作り手さんや使う方を刺激してやまない理由なんですね。
当社で革をご購入頂いたお客様も一枚一枚半裁の革を見て、
「この革のこの辺りがいいな。」といった感じで選んで頂きました。特にプレーンなヌメ革ならではの選ぶ楽しみといったところでしょうか。

当社では、3t(3mm厚という意味です。)、2.5t、6tなどの厚さで入荷致します。
5枚で一把(1ロール)といった梱包で届くので、1梱包数十キロとなります・・・。

とにかく重い。

加工はへヴィーでハードな革との対話、いや、格闘といったところです!