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革の検品。

みなさんこんにちは。

姫路のタンナーさんが作る革は、非常に繊細ですね!

革が入荷すると一枚一枚生地を確認して、大きさ(デシ数)を記録して

検品していきます。

同時に、どの革を染めて、どの革をそのまま販売するか、など判断します。

有り難いことに、最近はクラフトをされる個人の方も遊びに来てくれるので

何か良い革を見て頂けないかと、いつも思うのですが。

基本、業者さん相手で決まった革を扱ってきた当社には

正直あまりバリエーションはないのです。

 

革をベタ漉きしたり、裁断したり、染めたりはしますが。

 

その代わり、いいヌメ革はありますよ!

 

写真はその革でプレーンな財布を作って下さったお客様の作品です。

色を染めていないものもいいですね!

オイルが最初からある程度含まれている革は、

そのオイルがにじみ出て経年変化していきますが、

そうでない革も、財布など毎日手で触るようなものは、手で触って

いるだけで色が変化していくものです。

でも最初はこんな赤ちゃん肌みたいな革です。

皮は革に生まれ変わって

汚れたり、日焼けしたりしながら生きていくんですね。

本当にプレーンだと汚れとか心配になりますが、

そもそもそういうのを含めて自分の皮膚みたいにしていくのが

革の使い方なのかなあ・・・。

 

ただ、この革は色が出しやすいので、染料でもいいし

当社が行う丘染めにも適しています。

まあ、顔料吹付けは正直もったいなく感じる時もあるのですが、

生地があまりよろしくないところに関してはそちらに使用しています。

その他は、クラフトされる方にもお分けできたらと。

私が思うに、特にカービングとかにいいんじゃないかな。

 

検品するときは、

生まれ変わった革(プレーンなヌメ革)が、どんな命になるか

色々想像してしまうものです。