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裁断がズレる理由とは?曲線パーツを誤差なくカットする方法を解説
クリッカー型抜き裁断でパーツを製作する際、裁断のズレは品質やコストに大きく影響します。特に曲線パーツはズレが生じやすいため、正確なカットが求められます。ここでは、裁断ズレの主な原因と、その対策について解説します。
裁断がズレる主な理由
裁断がズレる理由は、以下のものが考えられます。
- 伸縮性が高い生地
- 縮みがある生地(特に布や合皮は変形しやすい)
- 曲線的なパーツ
- 生地の固定不足
- 裁断刃の切れ味不足(刃の摩耗や寸法誤差)
- 圧力設定の不適切(強すぎると素材がズレ、弱すぎると切れ残りが発生)
伸び縮みの大きい生地は、裁断時の圧力でズレやすくなってしまいます。
また、直線より曲線の方が裁断が難しく、生地を重ねすぎると厚みで誤差が生じます。
曲線パーツを誤差なくカットする方法
曲線パーツを誤差なく裁断する方法は3つ。
- しっかり生地を固定する
- 一度に生地を重ねすぎない
- 大量の場合は金型で裁断する
しっかりと生地を固定し、着実に作業を進めることが裁断の誤差を減らすポイントです。
しっかり生地を固定する
生地を重ねて裁断する場合は、生地のズレを防ぐための固定が大切です。
布生地の場合は待ち針、皮革の場合は専用の固定具で裁断時に生地が動かないようにしましょう。
検品、品質チェックの徹底(裁断の度~最終検品で誤差を防止。ロット製作の場合、特に都度確認が重要。何かの条件で、不良が出た場合、不良ロットの量産になり大変危険。流れ作業の仕事にしない!都度検品確認を製作工程に組み入れています。)
一度に生地を重ねすぎない
手断ちなど横から刃を入れる裁断方法では、一度に生地を重ねすぎるとズレやすくなります。そのため、生地の枚数が増えればその分厚みで誤差が大きくなってしまいます。
特にズレやすい曲線パーツの裁断では、欲張らず着実に作業を進めた方がよいでしょう。
大量の場合は金型で裁断する
曲線パーツを大量に裁断する場合は、金型裁断を取り入れた方が効率がよい場合が少なくありません。
金型裁断は上から圧力をかけて生地を断ち切るため、大量の生地を重ねても誤差が生まれにくい構造です。
特に当社では誤差を最小限にとどめるため、素材ごとに専用の方で裁断しています。
型に歪みがないか裁断前にサンプルにパーツ合わせしてチェックし、歪みがあれば適宜金型の補修をします。歪んだパーツ、バリの出たパーツの量産をしないよう細心の注意を払いながら裁断を進めます。
適切な圧力と速度を調整(素材に合わせた設定が重要。生地の張り、硬さ、また布を重ねての裁断の場合は重ねる枚数、を考慮し使用クリッカーを選択。また最適なストローク調整をします。
↓型抜き裁断について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
当社では、曲線の小パーツ裁断を得意とし、高精度な型抜き加工を提供しています。裁断ズレでお困りの方は、お気軽にご相談くださ