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布生地パーツの型抜きクリッカー裁断|精度の高い加工を実現するポイント
布生地パーツの型抜き裁断を検討されている業者様・メーカー様へ、クリッカー裁断を活用した加工のポイントをご紹介します。布生地の柄デザインや素材特性を考慮しながら、高精度かつ効率的に裁断を行うために抑えるべき点を解説します。
クリッカー裁断とは?
クリッカー裁断とは、専用の抜き型(刃型)を用いて、革や布生地、プラスチックシートなどを一定の形状に素早くカットする加工方法です。布生地に適した刃型を使用し、適切な配置と重ね方を工夫することで、ロットごとの品質を均一に保つことができます。
布生地の型抜き加工で考慮すべきポイント
布生地の型抜き裁断を成功させるためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
1. 生地の素材・厚さの特性を理解する
布生地には綿・ポリエステル・ナイロン・フェルト・デニムなど、さまざまな素材があります。それぞれの特性を理解し、適切な刃型や裁断方法を選定することが必要です。
- 薄手の生地(例:シルク・ポリエステル) → 伸縮性があり、重ね方や刃型の種類を工夫する必要がある。
- 厚手の生地(例:デニム・フェルト) → 一度に多くの枚数を重ねて裁断できるが、圧力調整が必要。
2. 柄デザインと裁断位置の管理
柄が入った生地を型抜きする場合、裁断時に柄の位置がズレないよう調整が必要です。
- リピート柄 → 柄の位置を統一するため、基準となるラインを決める。
- 方向性のあるデザイン(例:ストライプ・チェック) → すべてのパーツが同じ向きになるよう生地の配置を統一する。
3. 金型の配置と生地の重ね方
クリッカー裁断では、金型の配置や生地の重ね方が品質に大きく影響します。
- 金型の最適配置 → 無駄な余白を最小限に抑え、材料を効率的に使用。
- 生地の重ねる枚数 → 生地の種類に応じて適切な枚数に調整(例:薄手の生地は10枚程度、厚手の生地は3~5枚など)。
4. 布カット専用刃型の使用
布生地の型抜きには、専用の布カット用刃型を使用することが重要です。
- 通常の抜き型では、ほつれや切り口の劣化が発生する可能性がある。
- 布専用の刃型を使うことで、シャープな切り口が得られる。
- 特殊なコーティングを施した刃型を使用すると、より長期間安定した品質が維持できる。
注文時に抑えておくべきポイント
布生地の型抜きをスムーズに進めるため、発注時に以下の点を確認しておくと安心です。
1. 使用する生地の詳細を伝える
- 素材(綿・ポリエステル・ナイロンなど)
- 生地の厚み(mm単位で明記)
- 柄の有無とリピートサイズ
2. 必要な加工精度と仕様
- カット後の精度(±mm単位の許容誤差)
- 折り目やシワを防ぐための処理の有無
- 追加工程(接着芯貼りなど)が必要かどうか
3. 裁断ロット数と納期
- 1回の発注での必要枚数
- 試作(サンプルカット)が可能かどうか
- 納期(短納期対応の可否)
まとめ
布生地の型抜きクリッカー裁断を行う際は、素材特性・柄デザイン・刃型の選定・生地の重ね方など、さまざまな要素を考慮する必要があります。特に、生地に適した刃型の使用と適切な配置の工夫によって、高品質な裁断が可能になります。
松本皮革では、さまざまな布生地の型抜き加工に対応しており、テストカットのご依頼は無償にて承っております。布生地パーツの型抜きをご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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