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姫路産ヌメ革で楽器ベルトを作りました。
みなさんこんにちは。
例年10~11月頃、マーチングバンド用の楽器ベルト、肩当てを製作します。
1枚目写真の形に裁断して、既定の厚さに漉き加工してメーカーさんにお渡しします。
2枚目写真の姫路地域タンナーさんから仕入れた、姫路レザーを使用。
生成りヌメで、革らしい表情を残しつつ白っぽく美しい生地。
ただ、このままだとキズが付きやすく、水が染みやすい為、表面にワックス処理をします。
表面にうっすら光沢が入り、ツルンとした手触りの部材を目指して加工。
ヌメ革って作った直後は本当に白いのですが、数か月でクリーム色~キャメル色に変化していきます。
その後色がどんどん深くなって、アメ色になり、つやつやした木材のような表情になっていきます。
ただ、ヌメ革ってどうしても汚れやキズは付きやすいものです。
最初かなり白いので尚更感じてしまうのですが、
その使用感が味になるのは、本革、ヌメ革ならではのものです。
色の変化は数か月でこんな感じになっていきます。
姫路産のヌメ革は、当社では2つのタンナーさんから分けて頂くのですが、
それぞれ違った仕上がりになっています。
同じ姫路産の革ですが、上の革のタンナーさんは、伸ばしがしっかりしています。
下のまだ白い生地の方のタンナーさんは、そこまで伸ばし過ぎず、革の表情を
残す仕上がりです。
生地は張りがちゃんとのこり、ベルト向きの強度です。
同じヌメ革でも、見たり触ったり、伸ばしたりすると、作るべきものが見えてくるから面白い。
革は、生きていた牛の力をちゃんと生かすように使っていきたいものです。
それでは!