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  • 金型の配置について

    革パーツをクリッカー裁断する際には、革の繊維に沿って金型を配置することが重要です。

    松本皮革では、以下の4点に留意しながら作業を進めています。

    1. パーツの耐久性の向上
    2. 形状の安定
    3. 製品の品質向上
    4. 無駄を減らしコストを削減

    それぞれのポイントを解説しましょう。

    1.パーツの耐久性の向上

    革は繊維が特定の方向に走っています。繊維に対して垂直に裁断すると、パーツが裂けやすくなるなどのトラブルが起こります。

    反対に、繊維と並行に金型を配置すると、裁断パーツの耐久性が向上します。中でもストラップやベルトなど、引っ張りや負荷がかかるパーツの裁断では、繊維に沿った金型の配置が欠かせません。

    2.形状の安定

    革の繊維に沿って裁断すると、長く使っても伸びや型崩れが少ない製品に仕上がります。パーツ裁断をその場限りの作業とは考えず、使い続けた場合を想定して行うのが当社のモットーです。

    3.製品の品質向上

    繊維に逆らった裁断は製品の外観にも影響し、シワや歪みなどが生じかねません。見た目や手触りなど総合的な品質を保つため、当社では正しく繊維に沿った裁断を常に意識しているのです。

    4.無駄を減らしコストを削減

    革の繊維に沿った裁断は、素材を無駄なく使うことを意味します。材料費を削減につながりコストパフォーマンスを高める要因にもなるでしょう。

    製品の品質とコスト、どちらの点においても非常に重要なのが革の繊維に沿った裁断です!!

    https://www.youtube.com/shorts/xACK6xaIiHk

  • クリッカー型抜き裁断で、抜き台(裁断板)のコンディションを保つ大切さについて。

    クリッカー裁断において、裁断板をマメに削り平滑に保つことが重要である理由は4つあります。

    1. 裁断精度の向上
    2. 金型の刃の寿命を延ばす
    3. 裁断不良の防止
    4. 効率的な作業環境の維持

    それぞれの理由を詳しく解説しましょう。

    1.裁断精度の向上

    裁断板が平滑でないと、金型の刃先が均等に接触せず、正確な裁断ができません。裁断板を削って平滑に保つことで、金型の刃先が適切に当たり、同じ形状のパーツを何度でも正確にカットできるのです。

    2.金型の刃の寿命を延ばす

    裁断板が不均一な状態で作業を続けると、金型の刃が偏った部分に過剰な力がかかり、刃が早く摩耗します。裁断板を定期的に削って平滑にすることで、刃が均等に接触し、摩耗が均一になり、金型の寿命を延ばせます

    3.裁断不良の防止

    裁断板が摩耗して凸凹ができると、裁断時に素材がずれたり、部分的に切れなかったりするリスクが高くなります。これが品質不良や廃棄の増加につながるため、裁断板を削って平滑に保つことが、品質維持には不可欠です。

    4.効率的な作業環境の維持

    裁断板が平滑でないと、裁断作業に余分な時間がかかり、作業効率が低下します。

    スムーズな裁断を続けるため、裁断板を定期的に整備し、常に平滑な状態にしておくことが重要です。これにより作業効率がアップしてコストを抑えられます。

    まとめ

    裁断の精度やコスト効率を保つため、当社では裁断板のメンテナンスを定期的に行っています。

    詳しい工程をショート動画で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

    @kawanarama2mo10型抜きクリッカー裁断 裁断板の交換♬ Everything – 7SEEDS & GREEN ASSASSIN DOLLAR

     

  • 小パーツのロット裁断はお任せ下さい。

    クリッカー裁断が小パーツの大ロット裁断に向いている理由は、主に効率性と精度にあります。

    クリッカー裁断は、特定の金型を使用して素材を一度に正確にカットするため、同じ形状のパーツを大量に生産する際に非常に有効です。

    また、金型を使用するため、パーツの形が複雑であっても、安定した精度で繰り返し裁断できます。

    さらに、裁断時間が短縮されることで、大量生産が必要な場合にもコスト効率が向上します。

    これにより、均一な品質で小さなパーツを大量に供給することが可能になり、製造工程の効率が向上します。

  • 型抜きクリッカー裁断の設定について。

    クリッカー型抜き裁断において、クリッカーと金型のストローク距離を正確に合わせることは非常に重要です。

    ストローク距離が適切でない場合、革や他の素材に対して十分な圧力がかからず、切断が不完全になり、製品の仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。

    逆に、ストロークが深すぎると、金型やクリッカー本体に過剰な負荷がかかり、早期の摩耗や損傷の原因となります。抜き台に型が食い込んで、パーツ潰れや金型変形の原因にも

    なります。

    特に、大量生産や複雑な形状のパーツを裁断する際には、ストローク距離の調整が精度と効率を保つ鍵となります。

    馴れてしまうと何気なくやっているのですが、金型がクリッカーに当たる音が、不自然にカチカチ鳴らないか、型が台に食い込む音がきつくないか、気にします。

    あと、空打ちして台にうっすら型の跡がつくかで判断しています。

    抜き台の使用状況、切る素材の硬さ、繊維の密度によっても切れ具合は変わってしまうので適宜設定を変化させています。

     

    ロットが多い場合、特に効率を考えて最適に設定します。そうすることで短時間で加工可能にしてカット単価を下げることを工夫するためです。