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革の匂い

みなさんこんにちは。

 

レザークラフトをされる方から、「少しエイジングした生地はないか」

というお問い合わせが時々あります。

 

正直、意図的に革を日焼けさせることはないのですが、

カットレザーはご希望の大きさでエイジング(と言っても日陰の風通しのいい場所に放置するだけ)

させたりすることは、少し前からしています。

 

ただ、その方が、「革は匂いが・・・」

ということをおっしゃっていましたので、

消臭をできないか考えていました。

 

実は、革は経年変化すると、鞣しや染革の際の匂いは減っていきます。

革自体が緩くなる(繊維がほぐれる)からだと思います。

 

その他、革製品をクリーニングされる方は酢をお使いになるなど、聞いたことがあります。

 

私は、ちょっと試しに重層を適当な量、ビニール袋に入れて

カットした革の近くに置いておきました。

 

元々国産のプレーンなヌメ革なので、気になる匂いはしないと私は感じていました。

ただ、日々革に接していると、その辺りは鈍感になります。

なので、革をそんなにいつも触らない方からすると

感じ方は違うのだと思います。

 

当たり前かもしれませんが、数週間革と重層を日陰に置いておいただけ

で匂いは減りました。

切り出したヌメと匂いを嗅いで比べてみただけ、

私の鼻の感覚だけ、なので、どこまで気になる匂いが消えているか分かりませんが、

革の匂いが気になる方は、お試しになるといいかもしれません。

 

革に何か加えるたり、拭いたり、塗ったりする訳じゃないので、

革に負担がかからず良いと思います。

 

少し時間はかかる方法かもしれませんが、

日々使用する革製品は、ちゃんと使ってあげながら(風を適当に当ててあげながら)、

保管は重層を少し近くに置いてみる。

 

気持ちよく革を使うために、やってみるのもいいかもいれません。

 

それでは。