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革の仕上げ剤について。

みなさんこんにちは。

 

革の仕上げ方法について最近書いてきました。革を見るとき、どういう仕上げ剤で、どういう方法で

仕上がっているか革だけを見て完全に判断するのは困難ですが、知識があるだけで、「こんな感じだろう」

と考察することはできます。

 

材料の革を選ぶ時、製作するものに適した耐光性、耐摩擦性、防水性、柔軟性等が十分か、革屋さんに

聞けば教えてもらえます。なので、迷った際は聞くのが重要ですが、革屋さんも結構知らない用語等を

お話になる場合があるので、都度聞くのがいいのですが、そんな時のちょっとの足しになればいいです。

 

ネットなんかで販売している革も、時々、○○仕上げ云々、とあったりするので、是非参考にして頂きたい

のですが、何が革に含まれていて、何が施してあるか、特にその成分や過程について

私としては紹介したいと考えて書いてきました。

 

それって革を仕立てる際あまりスポットの当たらない部分ですが、知っていると革の性質が理解でき、

より作ることが面白くなると思います。

 

で、今日もまた仕上げ剤ですが、どんな成分のものが革に施してあるか、気になりませんか?

本日は天然物系仕上げ剤について。革の仕上げ剤は、合成物質系のものが主流になって

いますが、天然物系仕上げ剤は仕上がり後、独特の艶、感触、風合いがあります。

 

天然物系仕上げ剤

 

1・カゼイン  カゼインは乳タンパク質の主成分です。水に溶かすと接着性が出ますので、革仕上げの

バインダーとして使用されます。顔料を混ぜて使うこともできるし、仕上げ剤としては、アンモニア、炭酸

ナトリウム溶液に溶かして使用。ただ塗膜は硬く柔軟性が不足していて割れが発生することがあるので、ヒマシ

油等を添加したり、グリセリンのような軟化剤を併用します。

 

ところで、バインダーとは、着色剤等を革に接着させるもので造膜成分が含まれています。

 

2.卵白 卵白の主成分は、卵白タンパク質の卵白アルブミンです。グレージング仕上げのバインダーとして

使用。艶出し効果があります。

 

3.血液 主に牛の屠畜体から得られるものです。水分81%、血球12%、アルブミン6%。主成分は

ヘモグロビン{赤血球)で、ここから血球を遠心分離したものが血清アルブミン。卵白アルブミンと共に

グレージング仕上げに使われる。特にブラックと一緒に使用すると深みのある色を出すことができます。

 

4.シェラック ラックカイガラムシの分泌する樹脂よ状物質。皮革用仕上げ剤としてグレージング仕上げ

の艶出し効果が得られます。乾燥膜は硬いので、テレピン油等を添加して可塑性を持たせて使用します。

 

上記が天然物系ですが、製革では合成樹脂バインダーが主流です。また天然物系バインダーは合成樹脂

バインダーと一緒に使用されることがあります。

 

天然物系バインダー仕上げがされている革は、主にカーフ、キッドのように若くて小さ目の

銀面の美しさを活かした革です。

 

合成樹脂バインダーは、エマルションポリマー、ラッカー、ポリウレタン、について前回書いてきましたので、

次回は顔料についてご紹介します。

 

それでは!