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栃木レザーの床革と端切れ。
みなさんこんにちは。4月ですね!
4月はスタートの季節です。
来年度のランドセル生産の。
もちろん最近のランドセルはほぼ受注生産なんで、
お客さんの注文はこれから夏くらいまでで、
ご注文があった小学生のランドセルの制作は、
夏以降から急ピッチで始まるのですが・・・。
当社の場合、幼稚園ランドセルの来年分の部材制作が
始まります。大体の数量と規格は幼稚園、保育園の場合分かっていますので、メーカーさんから
既に部材のリクエストが入っております。
長年しっかりした製品をお作りの業者さんばかりです。
また小学生のランドセルの部材も、スタンダードで大体の出数が見込める
アイテムに関しては部材の加工は始まります。
上の写真は、栃木レザーの床革→四画に型抜き→顔料染色
した革です。色しっかりな感じですが、帆布等と組み合わせつつ使います。
革は銀面がないとダイレクトに水分が入ります。キズにももちろん弱い。
が、銀面があると重い、のは仕方ないですね。風合いもいいし。
でも・・・、小さい子が背負うには、少し大変。
だから床革(軽いので)を利用します。軽くて強い天然素材の最たるものです。
場所はカブセ(というランドセルのフタ)の部分に使います。丘染めで生地を保護してます。
ここはあまり荷物などの加重の影響がなく破れにくいです。
あと床革といえども繊維のしっかりした栃木レザーなので、
床革でもかなりの強さです。3年位の使用ならまず問題ないでしょう。それ以上でも。
原厚6mmで、上3~4mmは他の製品に、
で、床革が2~3mm。これを使う概念は通常あまりないのかもしれませんが、
この世界に来た自分としては革の半分位を処分するのは
あまりにもったいなく思います。
いろんなものに使った後の端切れもあります。
結構大きいのもあります。スチール定規は30センチです。写真は革5枚で3センチ超位、一枚6mm位です。
コパ面は磨いてませんが、お作りの方がしっかり磨けば、さらに
しっかりしたコパになるでしょう。繊維の密が細かいです。で、重いです。
プレートみたいなものやコースターとかに向いているようです。
あと少なくなってはいるのですが、工業用部材としても使用されます。
工業用じゃくても、革のハードさを求める方は、こういう革好きみたいですね。
こういったものも、キーホルダーなどに使いたいという方などにお分けしています。
いい革は捨てるところがないなあ。
というか素直に、なんか使えるよな、とか思います。
こうじゃなきゃ、というのが業界歴が浅く何も知らない私にはないだけですけどね。
それでは。