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床革の質感

こんにちはみなさん。

 

年末に向かってこの時期は、来年度出荷のランドセル用部材をどんどん

作ってお届けします。

それ用の革を染めています。忙しい時期になっています。

こちらは軽目の幼稚園ランドセル用です。

 

寒くなってきて、皆さん体調はいかがでしょうか。

 

季節の変わり目は、私は体調に変化が出る方なので気をつけています。

そんな時、干した床革を見ているとちょっと癒されます。

 

床革は色々な使われ方をするのですが、

当社では、シンプルに、まず染めて、クリアコーティング、アイロンがけ、裁断に進みます。

 

床革の質感は、きれいに革が漉けていれば、素朴で優しい質感です。

 

私は、体調が季節についていかない時は、ちょっと触ってみたりします。

 

吟革の滑らかで重厚な質感とは違った、軽さ。

いや、風通しの良さ、という感触。

 

風や色々なものを透過する繊維だから、

素直に染まるし、逆に汚れもする。

 

表皮が厚く、繊維が詰まっていれば、外のモノから守られる。

その場合、皮は硬く重くなる。

表皮がなく、目が大きすぎれば、通し過ぎる、場合によっては破れる。

 

皮は生き物の体調に大きく関係するものだと思いますが、

革になってからも強度、と通気性のバランスは同じく革のコンディションに影響します。

 

風を感じながら、体を強くする。

通気性を確保しながら、生地を強く保つ。

 

相反するようで両立すべきところ。

体も、革も、ちょうどいい落としどころでバランスを取ると楽になります。

作りやすい、出来上がっても丁度いい革になります。

 

この季節、身体には気を付けたいものですね。

 

それでは!