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バンドマシンメンテナンス

みなさんこんにちは。

 

7/9日よりバンドマシンのメンテナンスをさせて頂いております。革漉きご依頼のお客には

ご迷惑おかけしまして大変申し訳ありません。

 

当社のバンドマシンはそろそろ50年使用していることになる設備です。

それでもまだまだしっかり動いてくれます。

ただ、使用していて革の漉きあがりはもちろん、機械音に違和感がある場合、

メンテナンスの業者さんに診て頂きます。

 

このタイプのバンドマシンは国内にあと5台くらいだそうで、このバンドマシンの

メンテナンスができる方も多分国内に数人だそうです。

後継の技師さんも育ててくれていて、本当にありがたい限りです。

ちなみにいつも兵庫県の姫路から愛知県まで来ていただき、神様です。

最後まで当社に付き合って頂く姿勢にいつも頭が下がります。

 

私もベタ漉きのニーズがある限り、最後のお一人様までお手伝い致します!

 

前回は生地を入れる金属ロールを回す強力なモーターがあるのですが、

それが痛んでいて、モーターごと交換しました。

 

今回はバンドナイフを張って回すプーリーという部品があるのですが、

そちらをメンテナンスしました。

長年金属のバンドを回転させると、かなり固い金属とはいえ部品が摩耗してきます。

なので、一度金属を研磨して平らにすることで、バンドが安定して回転します。

 

バンドナイフが目には見えないくらいですが微妙に揺れることでどうしても

漉きムラができますのでそれを防ぐためです。

 

他にも、砥石のユニットが振動するとバンドナイフの刃が均一に研がれない、

刃を抑える三角盤が削れているとナイフが揺れる、など影響を

及ぼす要因があるのですが、逐次メンテナンスしています。

 

ただ、どうしても部品を外して研磨に出す、部品ごと入れ替える、になります。

いつも交換部品がすぐにある機械ではなく、ヴィンテージカーみたいに部品から

つくる場合もあるので、ちょっと時間がかかるります。

お客様にはご迷惑おかけして本当に申し訳ありません。

 

私としては、できるだけ革を使う方にお値打ちにベタ漉きをご利用して頂けるように

していくだけです。

また出来るだけ早く加工してすぐ革を使えるようにしていきたいところです。

 

革を使う方は材料や道具にお金を使って頂いた方がいいし、

面倒で時間のかかりそうな作業はご相談下さい。

当社で出来ることはチャレンジさせて頂きます。

 

そして、

 

もっと安心にご依頼頂けるよう私も日々スキルアップに精進していきます。

 

それでは。