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染革の試作をやっています。染料、小ロット染めを目指して。
みなさんこんにちは。
当社はランドセル用の染革、特に顔料染めを行ってきましたが、
染料の小ロット染めも行っていく計画です。
目的は、小回り良くみなさんの色のオーダーに応えていきたいからです。
もちろん、色の革を仕入れていく計画もありますが、
素材加工の段階から、一緒に革作品を作って、トータルに作る過程を一緒に行う方が
楽しいと個人的には思っているからです。
もちろん製品をつくられる方には、売れるモノの種になる素材探しや、
素材作りのお役に立てたら最高です。それで素敵な作品ができて、使う方がうれしくて、売れるならベストです。
私ができることは限られています・・・。
が、革の仕入れ、染め、ベタ漉き、裁断、は小ロットでもある程度ならまとめて行えます。
ので、その部分でお役に立てるようにしていきます。
その一環として、当社に一個あるタイコで、少量ロットの染革をする予定です。
写真は試作です。
タイコで行ってしっかりしたものができるまで、小さく試験しています。
天然染料も試しています。
一枚目は、シソ、茜、ウコン、使ってます。
ウコンは試しにシソ油で加脂してみたら、・・・
びっくりな色に変化してしまいました。一気に濃くなりました。油が金色がかっているから当たり前でした。
一応ゴールドっぽいキャメルを目指したのですが、まだ全然研究が必要です。
やはり素直に透明なツメ油が正解でしょうか。
カーキ、ブラウン、は梔子に極若干のメタノールイエロー染料。
染める際、鉄の量を変えて媒染液を作って染めると
濃淡のコントロールができました。
ツメ油で加脂、表面にオイルが少し出てくる状態を狙っています。
自然な油膜コーティングと、革の風合い、シワの具合、繊維の密度による、染料の濃淡ユラギ
が出せたら最高です。あと、色落ちを出来るだけ起こさせないように、酸による固着。
実験ですね。単純な色塗り、ではない。
まあ、正直同じものをタイコで色ブレなく作っていくのは大変でしょう。
基本、キャメル、ブラウン~黒で、まず練習。
その辺りが、皆さん使いやすいかと考えています。
習得したら、皆さんと一緒に生地の色を作れたら最高です!
そして、段階的に小ロット、半裁一枚からのオーダー染めを目指します。
そこまで行きましたら報告致しますね!
それでは。