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固い革を漉くときと、床面に味入れをします
みなさんこんにちは。
先日、あるお客様からベタ漉きのご依頼を頂き、いつも通り対応しました。
その革ですが、表面に型押し(紙をクシャクシャにした模様)加工がしてありました。
油分が少ない張りコシのあるヌメ革の場合、そのままでもある程度の固さがありますが、
型押しが施してある場合、革の繊維密度が上がるため、結構な固さになります。
また、3ミリ厚より厚くなってくるとヌメ革の場合、手ですべて加工するとなると
多分、時間がかかる作業になってきます。
そんな時は、お手伝い致しますので、お声をおかけ下さいね。
ところで、固い革をスライスする場合、革に刃が入りやすいように、
革の床面にスプレーガンで、薄く水分を入れることがあります。
「味入れする」
と言ったりします。
水分を入れることで、一時的に革に、しなやかさ、柔らかさを持たせます。
その後数分置いて革に水分が浸透したところで、革漉きをします。
すると固い革でも、機械が力負けしません。
実は重機のバンドマシンでも、革が固い場合、刃が入って食い込み、機械が緊急停止する場合があったりします。
そうすると、革を傷つけることになるし、きれいに漉き上がりません。
だから、味入れ、をします。
かなり固い革だったのですが、
きれいに漉き上がってホッとしました。
2枚目写真です。
またお伝え致しますが、近日中にバンドマシンの刃を交換します。
有り難いことに、みなさんのご依頼が少しづつ増えていて、
刃の減りが早くなっています。
また交換の風景もご紹介できたらと考えています。
ご興味のある方はまたご覧くださいね。
それでは!